今年の登り始めは阿弥陀岳中央稜。足慣らしと登山道の状況調査で行ってきました。遭対協救助隊としてに数多くあるルートの調査を定期的行っていますが、中央稜に行くのは10年ぶりくらい。前回は膝から腰のラッセルでしたが今年は雪がない中での登山でした。中央稜はアイスクライミングなどの下山ルートで使われるのでトレースは比較的ついていますが、トレースが無く、積雪があるときに行くとルートファインディングとラッセルの良い訓練になるルートです。ザイルを出すような危険個所はなく、基本的には歩行で行け登りも下りも長いのが特徴。登り5時間程度、下りは同ルートか御小屋尾根からの下山になりますが3時間ほどとなります。雪とトレースの状況で大きく変わる尾根が阿弥陀中央稜。今回は御小屋尾根下山で5時間程で回ってきました。山行のスタート:舟山十字路から登山口は舟山十字路。雪が多い時はスタックもするのでチェーンは必須です。駐車場には15台ほど止められますがアイスクライミングでも人気な場所なので早めに行くのが肝心です。早朝6時30分、気温は-13℃とこの冬一番の寒さの中、月明かりに照らされて出発しました。途中、阿弥陀岳南稜の入り口を通過し、林道終点の堰堤まで進み対岸へ、その後は左岸をしばらく進んだのち右岸へ渡ると二股に到着します。中間地点:二俣舟山十字路から1時間半ほど歩くと二股に着きます。アイスクライミングルートのベースとなる場所でもあり、テントも張れる広場です。この日のテントは0張でした。二股の目の前に見えるのが中央稜です。目立つ大きなシラビソにペンキで四区(財産区)の赤矢印が引かれていて、中央稜取りつきの札がかけられています。ここから四区の境界改めのしるしを右俣方面に追っていくと中央稜にはいります。境界改めの印を追って急登を登っていくと尾根上に出ます。この登りが核心の一つでもあり、印を探すのが大変に感じるかもしれません。遠くに目をやり、岩や木など上下左右をよく見ると印が見つかります。尾根に上がり、しばらく尾根を進むと境界改め終了の印が現れます。ここからは目印のないバリエーションルートになります。境界改め終了の印 バリエーションルート:阿弥陀岳中央稜とはいえ、尾根をひたすら登っていくルートなので迷いはしないです。しばらく進むと下部岸壁が現れます。右に巻きながら岩沿いに進み、岩が途切れたルンゼを登ると下部岩壁の上に出ます。森林限界も近づき、急登を上がると上部岩壁が現れます。ここが核心、左にトラーバスして左から巻きながら上がりますが凍っていたりするので慎重に。上部岩壁の上に到着し目の前の稜線を見上げると奥に道標が見えます。道標に到着すれば御小屋尾根と合流し、後は一般道で阿弥陀岳山頂へ。中央稜から阿弥陀南稜(P3)と富士山山頂に到着約3時間で山頂に到着、誰もいない山頂を独り占めでした。富士山と赤岳遠くには富士山・北アルプス槍ヶ岳・南アルプス・御嶽・中央アルプスも見渡せます。特筆すべきは、赤岳と富士山が一緒に見れる景色。私の好きな八ヶ岳の景色の一つです。凛とした姿で雄大な赤岳と西壁の様子は、クライマーの心を刺激します。下山は御小屋尾根で休憩もつかの間、下山を開始。冬山は天気の変化が激しく寒いので体が冷えないように行動するのが重要です。道標まで戻り、御小屋尾根をひたすらおります。森林の中に入れば風もおさまります。急斜面が終わったところでアイゼンを脱いでチェーンスパイクに履き替える。雪が少ない時は岩や氷が露出するのでチェーンスパイクが有効です。アイゼンをひっかけてケガをする方もいますので注意してください。御小屋山に到着すれば一安心。下山は美濃戸方面に行かないように。そして、財産区の目印が多数現れます。焦って追っていくと諏訪大社奥社方面に行ってしまうので注意が必要です。舟山十字路へは30分ほど降りた後、左にトラバースして隣の尾根に移らないといけなので間違えないようにしてください。阿弥陀岳中央稜は、体力が必要なルートですが、挑戦した暁には最高の景色を与えてくれる、八ヶ岳冬季バリエーション入門に最適なルートです。しっかり体力とルートファインディングを身につけてバリエーションルートに挑戦していきましょう。