八ヶ岳を代表するバリエーションルート「赤岳主稜」八ヶ岳の冬季バリエーションで最も人気なのが赤岳主稜。難易度もそこそこあり、岩壁・雪稜・岩稜を楽しめる5ピッチほどの長さも丁度よいルート。入門ルートとも言われるが、雪のつき方で難易度はかわり、ロープの伸ばし方やランナーの取り方などやや難関な部分もある。1~2年に一度は遭難事故も発生しているのがこのルートだ。核心は1ピッチ目チョックストーンと5ピッチ目(ロープの伸ばし方でピッチ数は変わる)の垂壁。阿弥陀岳を背中に高度感のあるクライミングが楽しめる往復5~6時間ほどのルートです。今回はマウンテンレスポンダーでビレイヤーとして同行しました。山行のスタート:美濃戸から登山口は美濃戸南沢ルート。早朝5時30分、気温は-10℃と暖かめの寒さの中、出発しました。冬期登山、特にバリエーションは動きが少なくビレイなどで待つ時間が長いので、林道で汗をかきすぎると、汗冷えを起こして低体温症に繋がります。衣服や歩行スピードの調整をしながら登ることが重要となります。また、飲食や寒い時に1枚きることを怠ると低体温症のリスクも高まります。飲食と温度調整は怠らないでおこないましょう。途中休憩を1回いれて2時間半ほど歩き行者小屋に到着しました。中間地点:行者小屋室外温度計は-14℃。この時期にしては暖かいです。風は雲の流れから20m弱ほどで午後から弱くなる予報。冬期の八ヶ岳は西風が20mほど吹くことはよくあることです。事前に風の強さに合わせて出発をずらし、行動もゆっくりめにしてバリエーションに入るころには風が落ち着くように計画しました。ハーネス、アイゼンをつけて赤岳主稜の取りつきを目指します。 バリエーションルート:赤岳主稜文三郎ルートを1時間ほど上がり、石碑かその1段下からチョックストーンに取りつきます。以前、このトラバースで雪崩があり亡くなった方の石碑が目印となっています。進入する際は慎重に。降雪後などは雪崩も起きるのでザイルを出すようにしてください。1ピッチ目の目印は左側の残地ロープ、そこが核心のチョックストーンです。Ⅳ級程度ですが、雪の状況で難易度は変わります。手でも登れますが、ピッケルをうまく使うことで登れます。チョックストーンを上がり岩稜を右上に登れば終了点があります。文三郎のトラバース地点から1ピッチ目チョックストーン及び主稜雪・岩稜を経て上部岩壁へ2~4ピッチ(ピッチ数はザイルのきる場所で変わります)は雪稜~中間岩稜~雪稜になります。途中、数か所にボルトがあります。どこまでザイルを伸ばすかが課題となるので、ビレイヤーとコミュニケーションをとりながら登りましょう。上部岩壁高度感のある登りやすい3級程度の岩壁です。途中にハーケンなどが乏しいので、必要に応じてスリングでランナーをとります。抜け口となる垂壁が最後の核心です。正規ルートは右のチムニーですが、雪の着き方次第で難易度が変わります。目の前の岩壁を上がるルートもありますが難易度は少し上がります。どちらにしてもハーケンでのランナーとなるので登攀は慎重に。上がるとハンガーボルトが二本あり、そこでセカンドビレイをした方がセカンドの動きがわかりやすくはあります。終了点は3mほど直上の稜線上に残地ロープがあります。上部岩壁の垂直壁手前最後はコンテで抜けて山頂へ上部岩壁を抜ければコンテやショートロープでも登れます。途中、ハーケンも打ってあるので、不安があればもう1ピッチザイルを出せば最後はがれ場歩きで登山道にでます。登山道に出れば北峰の山頂はすぐそこ、南峰の山頂を回るかは抜けた時間で決めればいいです。今回は余裕もあったので南峰を回り、文三郎ルートで下山としました。マウンテンレスポンダーは、救急救助のプロが個人山行にレスキューサポートで同行するサービスです。今回はビレイヤーとして同行しました。1ピッチ目の核心はお客様。手こずるもしっかり登りました。その後も練習の成果を発揮し順調に上部岩壁へ。上部岩壁到着時に寒さがあり、防寒着を着て保温。上部岩壁はセカンドで上がってもらました。このようにお客様主体の個人山行に同行するサービスがマウンテンレスポンダーです。一歩上の登山に挑戦したい方はお気軽にお問い合わせください。