日本三大岩稜日本を代表する岩稜ルートとして、槍ヶ岳北鎌尾根、剣岳八ツ峰、前穂北尾根があります。どのルートも稜線歩きだけではなくクライミング技術が必要となるバリエーションルートであり、長い行程となります。クライミング技術だけではなく、ルートファインディング能力も試されます。季節、ルート、宿泊方法によっても難易度が変わるのですが、今回は涸沢1泊2日56のコルルートで登ってきました。初日は上高地から涸沢まで今回のメンバーは来年海外遠征に行く予定の仲間。小屋泊とテント泊に分かれました。久々のテント泊での遠征、荷物は重いですが楽しい時間を過ごせるのがいいです。涸沢の雪上にテントを張りました。涸沢テント場朝3時登攀開始涸沢カールを56のコルに向かって雪の斜面を登っていきます。転べば長距離の滑落となるのでピッケル、アイゼン(前爪あり)は必須です。2:00ほどで56のコルに到着しました。登っている最中に朝日によるモルゲンロートも見れました。穂高モルゲンロート5峰 岩稜歩き、ロープは無くても行けますがルートファインディングが重要です。 4峰 落石リスクが高くルートファインディングが重要です。基本はロープを出さずに登れます。ロープを出すような登りになっているということは技術不足かルート違いなので早めに引き揚げましょう。3峰クライミング要素が高いルートになり、ルートファインディングを間違えると難しいルートに入ってしまいます。トポのグレードをよく見て、しっかりとしたグレード感覚で登る必要があります。支点などは岩で作るナチュプロになる場合もありますので確実に。写真からある程度のルートが浮かびますか?2峰8mの懸垂下降。懸垂の長さや支点に注意。降りすぎないように。山頂スムーズにいけば6~7時間程度のルートですが、渋滞などで遅れる場合は要注意。上高地は18:30にはタクシーもなくなるので山頂に着いた時間で帰りを考え始めましょう。16:00~16:30までには岳沢を出れていないと上高地下山は難しいです。前穂北尾根は、クライミング技術もですが、ルートファインディング技術と岩場を通過するスピードが重要となります。できるだけ軽装にして、安全に早く岩場をあるける技術が必要になります。そのためにはマルチピッチのトレーニングも必須になります。クラシックルートはリードで先行パーティーなしで完登できればその喜びはさらに増します。限られた装備と時間で無駄なくどこをどう登るか考えながら過ごす時間はクラシックルートの醍醐味です。登山に必要なすべての基礎ができている方向けのルートですが、基礎を磨いていつか挑戦するルートとしてお勧めです。しかし、死亡事故も多く起きているルートなので安易な気持ちで臨んではいけません。リードする気持ちで登るくらいでないとリスクが高まるのが三大岩稜です。しっかりと基礎と技術を磨いて挑戦してください。