今年最後のトレラン大会救護活動は「第2回 FunTrails Round 韋駄天」(以下FTR韋駄天)でした。FTR韋駄天は15Kと8Kのカテゴリーからなる大会です。トレランの距離としては短距離で、韋駄天の名のとおりスピード勝負の大会でもある反面、最初のトレラン大会としても丁度よく、トレラン初心者が多く集まるのも特徴です。大会救護としてはスピードが出る、初心者が多く集まるとなれば転倒によるケガのリスクが高まることが予想され外傷対応がメインとなります。スタート/フィニッシュ:長念寺メイン会場は長念寺。FTR秩父&奥武蔵ではA7(70km地点)が設置される場所でもあります。お寺の裏には愛宕山がありスタート後にいきなり急登が待ち受けます。ちなみに愛宕山は救護チームの訓練場でもあり、定期的に山岳救助訓練を実施しています。2ヶ所のエイド(救護所)エイドは2ヶ所で、A1ユガテ(約5km地点)とA2長尾坂配水所(約8km地点)が設置され救護所もおかれます。この日の救護員は、救護司令の私以下、救護指導医(オンライン)、本部救護員(医療従事者2名)、機動救護員4名、各エイドにエイド救護員2名(医療従事者)、FR(応急手当ランナー/First Respons Runner)が1~2名の配置で、FRは誘導と安全管理もかねて分岐待機をしました。We are FunTrails Rescue Team FunTrails救護チームの救急システム救護司令 元横浜消防司令主任、大規模災害含む数万件の119番を対応してきた司令塔救護指導医 救護チームの要であり、医療指示を実施する金子桃刀先生。エイド救護員 エイドで応急手当を行う医療従事者。理学療法士なども在籍FR(応急手当ランナー) 応急手当ができるトレイルランナー。多くはトレラン救命法FunTrails「FAMR」の資格取得者。現場にAEDなどの資機材を持って早期に駆けつけ観察と応急手当を行う。機動救護 スケッドストレッチャーやキャリングラックなどの公的機関山岳救助隊が実際に使用している山岳救助専用資機材を使用して傷病者の救助搬送を行う部隊これらのメンバーでエイド及びトレイル上で発生した傷病者の対応を実施します。傷病者発生!大会開始から約2時間が経過したとき、足を負傷して動けないランナーがいると通報!FR及び機動救護隊による山岳救助活動傷病者発生の連絡受け、トレイル上にいたFRと救護ランナー(救護チーム所属の特務員)が現場に向かう。同時に機動救護が本部から出場する。FRと救護ランナーが現場に到着し、様態観察、足首の固定、保温の応急処置を開始する。こうすることで機動救護が現場に到着してスムーズに搬送に入ることが可能となる。現場滞在時間が短く早い搬送は、傷病者及び救助者の低体温症のリスクを減らします。キャリングラックでの背負い搬送救助狭いトレイルではストレッチャーでの搬送は隊員が横に入れず不可能です。そこで行われるのが背負い搬送。訓練された隊員による背負い搬送は安全かつ迅速に救助を行えます。合計8名の救助員で傷病者と荷物を約1km搬送しました。キャリングラックはヘリでのホイスト救助で使われる救助用具で背負い搬送もできます。救護チームは日々取り扱い訓練を実施しています。自己完結の大会救護を目指してトレイルランニングではケガはつきものです。今回の傷病者の方は受傷から救護本部到着まで3時間を要しました。都市とは違い山の中での救助は時間がかかります。必ず防寒着と飲食物は持つようにしてください。また、大会運営側が迅速的確に人命救助を行えれば都市の救急を圧迫しなくて済み、本当に救急車が必要な市民の方に救急車をまわせます。FunTrails救護チームはこれからも鍛錬し、自己完結できる大会救護を目指して尽力していきます。