トレイルラン救護は笠戸島から!毎年最初のトレラン大会救護活動となる「笠戸島アイランドトレイル」。カテゴリーは30K、15K、リレーの三種目からなる大会。リレーは第10回記念大会から始まった3人一組のレースでとても盛り上がります。年初めや初めてのトレラン大会としても丁度よく、トレラン初心者が多く集まるのも特徴です。大会救護としては初心者が多く集まるとなれば転倒によるケガや環境変化による体調不良などのリスクが高まることが予想されます。スタート/フィニッシュ:大城メイン会場は国民宿舎「大城」。館内から見える瀬戸内海の景色は素晴らしく、大会後に温泉に入れるのもポイントです。前日には大城の会議室でFAMR-Light講習も実施されとても環境の整った大会です。3ヶ所のエイド(救護所)エイドは3ヶ所で、地元の公民館を使用します。この大会の特徴は地元の方々の応援。島をあげて大会を盛り上げてくれます。救護員は、救護司令の私以下、救護医(地元病院)、本部救護員(医療従事者1名)、機動救護員4名、各エイドにエイド救護員1名(医療従事者)+FR(応急手当ランナー/First Response Runner)が2名の配置となりました。FRは地元山口や広島のトレイルランナーの皆さん。以前から野外救命講習を受講していただいたり、広島湾岸トレイルで救護をしていただいたり、前日のFAMR-Light講習に参加してもらったりと信頼できる方々に加えFunTrails救護チームの精鋭で編成しました。また、この大会では下松市から大会専用の救急隊が派遣され大会と救護に対する市の理解が伺えます。FunTrails救護チームの救急システム救護司令 元横浜消防司令主任、大規模災害含む数万件の119番を対応してきた司令塔救護医 地元病院の医師の配置によりメディカルコントールを確立します。エイド救護員 エイドで応急手当を行う医療従事者。理学療法士なども在籍FR(応急手当ランナー) 応急手当ができるトレイルランナー。多くはトレラン救命法FunTrails「FAMR」の資格取得者。現場にAEDなどの資機材を持って早期に駆けつけ観察と応急手当を行う。機動救護 スケッドストレッチャーやキャリングラックなどの公的機関山岳救助隊が実際に使用している山岳救助専用資機材を使用して傷病者の救助搬送を行う部隊これらのメンバーでエイド及びトレイル上で発生した傷病者の対応を実施します。傷病者発生!大会開始から約2時間が経過したとき、マーシャルがケガをしたと報告がありました。ケガをするのは選手だけではありません。すべての関係者の有事に対応できる体制を構築しているのがFunTrails救護チームです。機動救護隊による山岳救助活動傷病者発生の連絡受け、発生地点及びアプローチなどからFRは出場させないで本部待機中の機動救護が出場しました。ケガの重症度及び複数案件を見越して戦力のバランスを考えることも大事です。ケガをしたマーシャルや選手が救護員到着までに止血や固定の処置を実施してくれていると搬送が早まります。早い搬送は低体温症を防ぎます。今回は低体温になるような寒さではなかったこともあり、機動救護が現場に到着して固定処置を実施しました。スケッドストレッチャーでの水平搬送救助比較的広いトレイルで、斜度がきつくなければストレッチャーでの搬送は有効となります。スケッドは引きずることもできますがトレイルは雪と違いダメージが傷病者に伝わりやすいので持ち上げ搬送が基本となります。とはいえ4名での持ち上げは大変です。休み休み持ち手を交換しながら搬送します。傷病者と荷物を約1km弱を搬送しました。スケッドストレッチャーはヘリでのホイスト救助でもできます。救護チームは日々取り扱い訓練を実施しています。自己完結の大会救護を目指してトレイルランニングではケガはつきものです。今回の傷病者の方は受傷から救護本部到着まで1時間を要しました。都市とは違い山の中での救助は時間がかかります。必ず防寒着と飲食物は持つようにしてください。そして、何よりも転倒(ケガ)をしないようにするのが一番です。大会運営側が迅速的確に人命救助を行えれば都市の救急を圧迫しなくて済み、本当に救急車が必要な市民の方に救急車をまわせます。FunTrails救護チームはこれからも鍛錬し、自己完結できる大会救護を目指して尽力していきます。